リノベ 解体後の追加費用の内訳

リノベ基礎知識

建築の材料、施工費の値上げが止まらないですね。

いろいろと予算におさまるようやりくりしたリノベーションでも

工事が始まってから、

仕様の変更をしていなくても、「追加費用」が発生することがあります。

リノベーションで追加費用がでるタイミングは、

一般的に「解体後」のタイミングです。

なぜかというと、リノベーションには

「解体して、壁や床の裏側を開けてみないと、プロでも予測できないポイント」

が存在するからです。

今回は、私が現場監督として実際にみた

「解体後に上がったリアルな追加費用」の内訳と、

そして「高額の追加費用」

「予算オーバーを防ぐための心構え」をお話しします。


1. 「解体後の追加費用」内訳

リノベーションででてくる

「既存利用(今あるものをそのまま使う)」という言葉。

実はこれ、「もしかしたら、安くなるかもしれない」

という気持ちでいた方が安全です。

安くなるはずが、解体後に「追加費用」が発生する可能性があります。

そんな内容をピックアップしました。

① 古い給水管の交換

以前の住人さんがリフォームをしていたお部屋でありがちなケースです。

「〇年前にリフォーム済みなので給水管はそのまま良いです」という話で解体してみたら、

床下は、昔の古い鉄管がそのまま残っていることがあります。。

※今はほとんど鉄管を使用することはありません。

これまで使用されていたので、そのまま使用することもできますが、

錆びた鉄管をみたお客様も

近い将来に水漏れするリスクとそのやり替え費用を考えて、

既存利用を諦め、すべて新規の給水管にやり替えることになり、

追加費用が発生しました。

② エアコンの冷媒管(隠蔽配管)の交換

「今あるエアコンをそのまま移設して使おう」

という計画だった時のこと

エアコン本体は問題なかったのですが、

壁の中に隠蔽されていた古い冷媒管が劣化していました。

新しい位置へ移設する際や、今後

ガスの漏れのリスクがあったりしたため、

冷媒管の交換費用が追加になりました。

③ 既存利用する予定だった水回り品の「部品交換」

「トイレや水栓本体はまだ使えるからそのまま使おう」

とした場合でも、いざ一度取り外してみると、

パッキンなどの付属品が劣化していることが多々あります。

本体は0円でも、こうした細かい消耗部品の

交換費用や修理費用がかかる場合もあります。


2. 天井や壁を「躯体表し」にする時の落とし穴

あえて天井や壁を作らずに

コンクリートをそのまま見せる「躯体表し」のスタイル。

これも、今の壁や天井を解体してみないと

本当の状態がわからない不確定な部分があります。

劣化したコンクリートの「左官補修」

解体してみたら、コンクリートの表面がボロボロだったり、

通常コンクリート内にある鉄筋が見えてしまっている場合があります。

強度の問題もありますし、そのままでは見せられないため、

綺麗にするための「左官補修」や、

躯体表しを諦めて「新規で下地を組み直す」という追加費用がかかります。

これは築年数が古い物件ほど、想定しておくべきリスクです。

【逆に】築年数が新しいマンションの罠

逆に築年数が浅い新しいマンションの場合、

壁や天井に「発泡ウレタン」という

発泡スチロールのような断熱材が、吹き付けられていることがあります。

きちんと断熱されている証拠なのですが、

カラフルな色も目立ち、これを剥がして綺麗にコンクリートを出すのは、

手作業で費用かかるため、

新しいけれど躯体表しができない(断熱欠損してしまう&追加費用が高い)」

という逆のパターンもあります。


3. 恐怖の高額追加費用

他社やネットでみた数十万規模の高額追加費用でトラブルになった事例です。

1:アスベスト(石綿)の処分費用

古いマンションの壁の建材や、床の接着剤などにアスベストが含まれているケースです。

これは解体して専門機関に分析に出さないと確定できないことが多いのですが、

安さを売りにする業者は、

あえて事前の見積もりにこれを含めていないのです。

解体後に「アスベストが出たので、処分費として◯十万円追加になります」と言われ、

予算オーバーになるトラブルです。

2:床下の傾き

カーペットからフローリングにする際などに多い事例です。

床材を剥がしてみたら、

コンクリートの床自体(スラブ)が数センチも傾いていたリ、

昔の下地が腐っていたりするケースです。

そのまま新しい床を貼れないため、

水平にするための「レベリング(床を水平にする左官工事)」や

「下地の全面組み直し」が必要になり、

高額な追加費用が請求されます。


まとめ:最悪なのは「いわない会社」とその対策

高額追加費用の事例は、

私も体験したことがあるのです。

つまり、現場ではあり得ることではあるのですが、

安く見せるために「事前に見積に入れない」

ギリギリの金額で契約してから「追加費用」にする

会社がいることが問題です。これはお勧めしません。

そして、もっと怖いのは、

「何も言わずにそのままふたをして、工事を進めてしまうこと」

現場監督の立場から言うと、解体後に不具合が見つかった時、

追加費用の話はしづらい場合もあります・・・。

ただ、いわないと、数年後に高い確率で水漏れが起きたり

将来的に何倍もの修理費がかかって

お客様が損をすることになります。

だからこそ隠さず、「追加になりますが、今直しませんか」とご提案しています。


解体後の追加費用の対策として、

「解体後に想定されるリスク」を

最初から見積もりに入れておいたり、

事前に「これくらかかる可能性があります」と説明し

予備費として計画しておくことが大切だと思います。

このため、私の現場で大きなトラブルになることは少ないです。

リノベーションの費用を考えるときは、

見積もり金額ギリギリで計画を立てるのではなく、

「解体後のもしものために、予備費は手元に残しておく」ことが、

後から費用で後悔しない家づくりのポイントです。

ぜひ事前に「どれくらい残しておくべきか」

「今後、かかるかもしれない追加費用」

について質問してみてくださいね。

リノベ見積の内訳については、

こちらも参考にしてください。

それでは、素敵なお家づくりを!

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